32.前田式703型

1.諸元表
前田式703型諸元表および各紙諸元表差異対照表

 前田式703型 ソアラー

 

機 体 名

前田式703型 ソアラー

 

 

設 計 者

前田 建一

      

 

製 作 所

前田航研工業

(航空朝日2巻1号58pには

美津濃大阪との記載あり)

昇 降 舵

0.79 ㎡

 

 

方 向 舵

8.3  ㎡

 

座  席  数

1

 

翼 断 面

NACA 64018

 

 (寸 度)

   

翼 荷 重

15.98 kg/㎡

 

  全   幅

14.98 m

 

翼の支持法

片 持 

 

  全   長

6.7 m

 

降 着 装 置

橇   

 

  全   高

1.1 m

 

(重 量)

 

 

全長/翼幅

0.448

 

自  重

153.5 kg

 

上 反 角

6°5’(ガル部)

搭 載 量

75 kg

 

後 退 角

0°  

 

全備(標準)

228.5 kg

 

取 付 角

3°   

 

〃(最大)

230 kg

 

平均翼弦

0.954 m

 

性 能 (標準全備重量にて)     

 

縦 横 比

15.7   

   

最小沈下速度時

最良滑空比時

 

 (面 積)

   

沈下速度

0.633 m/s

0.705 m/s

 

  主   翼

14.3 ㎡

 

水平速度

55 km/h

64.5 km/h

 

  補 助 翼

2 ㎡

 

滑 空 比

24 : 1

25.4 : 1 

 

  水平安定板

1.06㎡

 

着陸速度

 

43 km/h

 

 諸元は世界滑空機年報より引用した。各紙諸元表差異対照表参照

 

 

 

 

 

 

 

備 考 

  3機あり.製作順 1号機 A-1605 ガル翼  2号機 A-1607 直線翼

3号機 A-1606 ガル翼 記録機(昭和16年2月8日 13時間41分8秒

日本記録)

  img114.jpg 地元新聞記事 img211(703失速記事)

   航空朝日第2巻第6号144ページ

 

 

 

 

 

   

編 集 

 

鳥取市

 松本 陽一 

   

 

                             作成責任者 滑空史保存協会本部     河辺 新一

 

 

             各紙諸元表差異対照表

著 者   工人社    朝日新聞社  朝日新聞社 佐藤博・木村春夫著   川上裕之著

書 名  世界滑空機年報  航空朝日  滑空機  日本グライダー史  日本のグライダー

設  計   前田建一     前田建一  前田建一  木村貫一、蔵原三吾  前田建一、木村貫一、

            蔵原三吾 

製作所  前田航研工業 美津濃(大阪) 前田航研工業(福岡)  前田航研工業  前田航研工業

翼 幅  14.980 m        15.000 m    15.000 m            15.0 m        14.980 m

全 長   6.700 m         6.200 m     6.200 m             6.7 m         6.700 m

全 高   1.100 m         1.100 m     1.100 m           -               1.310 m

自 重  152.8 kg         152.8 kg    152.8 kg             152.6 kg      152.8kg

翼面荷重  16.1 kg/㎡       16.1 kg/㎡   16.1 kg/㎡        16.1kg/m      15.98 kg/㎡

最少沈下速度時

滑空速度   55 km/h       50.6. km5/h   50.6 km/h       50 km/h       

                         ~46 km/h       ~46 km/h    

最良滑空比時

滑空速   64.5 km/j       70 km/h      70 km/h            65 km/h         65 km/h 

 



2.図面

前田式703型三面図  ガル翼  
http://www.vsha.jp/photo/maeda-703-garu-sanmenzu.jpg
滑空機 朝日新聞社発行 91ページより

 


  前田式703型三面図  ストレート翼

http://www.vsha.jp/photo/maeda-703-sutore0to-sanmenzu.jpg

 


3.写真

   
1号機      ガル翼
  

http://www.vsha.jp/photo/maeda-703-1gouki.jpg

 

     2号機 ストレート翼  

 http://www.vsha.jp/photo/maeda-703-2gouki.jpg

 

 3号機ガル翼(記録機)    
      
http://www.vsha.jp/photo/maeda-703-3gouki.jpg

  703型スポラーを開くの写真
http://www.vsha.jp/e/e-so-31-3-13-4.jpg

日本滞空記録樹立 着地直後の記録機と河邉滑空士
                                           滞空時間13時間41分8秒 そのうち夜間飛行7時間
http://www.vsha.jp/photo/maeda-703-kiroku-kawabe.jpg

4.その他

  前田式703型ほど「不思議」な機体は無い。まずその製作
に関して真実が出ない。福岡で作られたことは事実だがこの
3機、、、どうやら1箇所の工場で作られたものでは無いかも
知れないという大胆な仮説に挑戦していきたい。また洋書に
出てくる「703型主翼製作」の写真は確実に六本松工場では
ない。解き明かされるか前田式703型の秘密。
(何故ここまで謎が深い703なんだろう、自身で703型の開
発を話される故木村貫一翁は何故にすべてを話して逝かな
かったのか、、。彼の証言を何度きいても質問の回答ははぐ 
らかせられ、事実を語ってこなかった。何故に? )

ここでは至急にその判断資料をまとめ随時更新で皆様と頭
くっつけて解決してみようではありませんか。「河」


5、前田式703型の検証
1941年2月7日発航、翌8日深夜着陸は前田式703型の3号機(3機作成の中で最後に完成した機体「かもめ号)が滑空機滞空日本新記録樹立の記念日です。ここで今一度703型を追いかけてみましょう。
シリーズとなりますので更新をご期待ください。
まず、日本記録直後の場面ですが重複しておりますことをお詫びします。
1、この機体をよくご覧ください。ノーズに着陸燈やレリーズがみえますし、 キャノピー前上部にはピトー管などがあります。またキャノピー前部は反射防止の塗装で塗られております。前部が白くかすんでいるのか高所極低温で長時間飛 んでいた証拠ですね、着陸後霜が貼っているのです。日付けは昭和16年2月8日深夜午前0時5分でした。  
 写真 5-1
http://www.vsha.jp/e/e-so32-14-5-1.jpg
次の写真は記録後久留米から福岡市へ戻った機体です。写真裏書きに「16年2月18日・六本松」と記入があ ります。前田航研が試飛で使っていた護国神社横の福岡陸軍練兵場で組み立てているところでしょう。ここでひとつ気になる事があります。この機体ノーズには 着陸燈が見えます。レリーズも見えます。計測機は取り外されているがとりつけの管孔が見てとれます。間違いなく記録機A-1606号ですが、ひとつ写真 5-1と違うところがあるのです。キャノピー前部が塗り替わっています。シルバー塗装です。なぜ急いで塗り替えたのかが解りません。703型は3機作ら れ、着陸燈装着孔があったカウリングはこの1機だけです。実は2月22日に東京の朝日新聞航空朝日編集委員の小森郁雄一行が前田航研を取材しています。
     写真5-2 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    写真5-3

http://www.vsha.jp/e/e-so32-14-5-3.jpg